速さを削るのは打ち間違い
打鍵の速さが伸びない最も多い理由は、手が遅いからではなく、間違いを直すために止まるからです。1文字打ち間違えれば、消して打ち直すのに少なくとも2〜3回の動作が余計にかかります。正確さが95%から99%に上がるだけで体感の速さが目に見えて変わるのはこのためです。速く打とうと力むより、間違えずに打つほうが結局は速くなります。正確さの目標を決めておき、それを下回ったら速さを一段階落とすやり方が効果的です。
打鍵の速さを削るのは打ち間違いです。手元を見ない習慣、練習の仕方、測定基準の違い、段階ごとの目標、よくある失敗と姿勢・環境の確認まで、速度が伸びる順番をまとめました。
打鍵の速さが伸びない最も多い理由は、手が遅いからではなく、間違いを直すために止まるからです。1文字打ち間違えれば、消して打ち直すのに少なくとも2〜3回の動作が余計にかかります。正確さが95%から99%に上がるだけで体感の速さが目に見えて変わるのはこのためです。速く打とうと力むより、間違えずに打つほうが結局は速くなります。正確さの目標を決めておき、それを下回ったら速さを一段階落とすやり方が効果的です。
鍵盤を見ながら打つと、画面と鍵盤の間を視線が行き来し、その移動の時間が速さの上限を決めます。最初はむしろ遅くなっても、手を見ずに打つ習慣をつけてこそその上限がなくなります。基準の位置に指を置き、各指が受け持つ列を決めておくことが出発点です。最初の数日はかえって速さが落ちるのが普通なので、その期間を乗り切ることが要です。
やみくもに多く打つより、何をどう打つかが差を作ります。よく使う語を繰り返し打てば、その語は一つの動作のように固まります。
言語によって、毎分の打鍵数で測る場合と毎分の語数で測る場合があります。語は慣例として5文字で数えることが多いものです。基準が違うので、打鍵数と語数を直接比べることはできません。自分の記録の変化を見るほうが、他人の数字と比べるより役に立ちます。同じ人でもその日の調子や文章の種類で記録が変わるので、一回の記録より一週間の平均を見る方が正確です。
速さを無理に上げようと力を入れて打つと、手首と指に負担がたまります。鍵盤を強く押す必要はなく、手首を曲げない姿勢のほうが大事です。痛みが出たら、練習量を増やすときではなく姿勢と道具を点検するときです。キーボードが高すぎたり、リストレストに体重をかける癖があったりするのも負担を増やすので、あわせて確かめてみてください。
タイピングの練習は、段階ごとに目標を変えると効率が上がります。最初は速さをまったく気にせず、ホームポジションからそれぞれの指が受け持つキーを正確に押すことだけを目標にします。手元を見なくても間違えずに打てるようになったら、次に速さを少しずつ上げます。正確さが落ち始める地点が今の限界の速さなので、そのすぐ下で練習するのがいちばん早く伸びる方法です。
独学で覚えると、特定の指に仕事を集めてしまう癖がつきやすくなります。最初は楽に見えても、手を大きく動かす必要があるので速さの上限が低くなります。また打ち間違えた瞬間に消す癖はリズムを切るので、練習中は単語を一つ最後まで打ってから直す方が流れを保てます。同じ組み合わせで繰り返し間違えるなら、その組み合わせだけをゆっくり十回ずつ打ってみるのが効果的です。
速さより長く打つことが大事なら、姿勢と環境を先に整える方がよいでしょう。ひじがほぼ直角になるよう椅子と机の高さを合わせ、手首が上下に曲がらないようキーボードの高さを調整します。長く打つときは、三十分から一時間ごとに手を振り、手首を軽く回すとよいでしょう。しびれや痛みが数日以上続くなら、練習をやめて医療機関で診てもらうのが安全です。